シュージローのマイルーム2号店

　そして現在。
　闇の巫女となろうとしているウリンによって、外にはじき出されたマリンたち。
　マリンは意識を取り戻して早々、ウリンを捜しに行こうとしてみんなに止められてしまう。
　夏音もマリンの事が心配なんだけど、マリンは「自分の気持ちが判らない」と夏音に八つ当たり気味に言ってしまい、巫女に変身できなくても自分なら寂しがってるウリンを説得できると必死に訴えてるのでした。
　これには、不安になってるのはマリンの方と、ワリンが指摘するのも無理はないっす。

　そんなマリンの不安に追い討ちをかけてしまったのが松本！
　セドナの棺を開けた際、封じられていた邪悪な力が指輪に宿っていたと、この不穏な状況の中で推測してしまい、それを聞いたマリンが夏音に「あんな指輪さえなければ…」と暴言を吐いてしまった！
　これには、さすがの夏音もマジキレてしまい、2人の亀裂はより深まってしまう結果に…。

　ケンカ別れした夏音だったが、そこに小島と大島が登場。
　海で泳いでいた夏音を目撃したので心配になってやってきたそうですが、夏音はちょっと焦るも、そこにいた都が「きっと亀の松本さんのところで修行していた」と意味不明な誤魔化しを…。
　そんな小島を見て、大島は夏音が死んだら、小島の心に永遠に夏音が～と不安増大。
　事情を聞いて、2人もマリンを捜そうとするけど……大島は小島と一緒に探そうとするが、小島は手分けして捜そうという事になりまして、結局は後者になったみたい???

　ワリンは、『マリンはウリンの事が心配』だと感じてます。
　実は『海人』は、『空人』と違って、生まれて直ぐに貝に守られて育つ為、空人みたいに『家族』という概念が本当は存在しないそうだけど――― ただ、マリンとウリンは珍しい真っ白な貝の中で育ったそうで、それ以来、2人はずっと仲良しで、本当の姉妹みたいに育ったそうな。
　そんなマリンは、『あの時みたい』に、絶対に自分を待ってると思っていた。

　子供の頃、マリン・ウリン・サム・ワリンの4人で珊瑚の産卵を見に行ったが、この時が初めてだったウリンがはぐれてしまい、3人で彼女を捜してみるも、無数の珊瑚礁の影響でかなり見つけにくい状況に。
　だけどマリンだけは、自分らから離れていた場所にいたウリンの声を聞き、すぐにそこへ泳いで行って発見する事ができたのでした―。
　マリンを『お姉ちゃん』と呼ぶ様になったのはこの後だった！


　夏音は市川と一緒に自宅に戻ってくると、都から小島が自宅を訪ねてきた事実を知る。
　だけど都は、夏音が持っていた『オルテリウス・リング』を見て、それがないせいで、せっかくのヌカヅケの味が変わってしまったって訳で返す様にせがんで来ました(￣ロ￣lll)

　そんな折、夏音の携帯には 小島からの大量着信が！
　夏音は電話をかけようとするが、自分の指輪のせいでウリンがマリンから離れてしまった事に責任を感じてしまって躊躇させてしまってると、なんと大島から電話が！
　当然、大島の声を聞いてソッコーで電話を切る夏音に、大島はもう1回電話をかけるも、夏音は再び電話を切ってしまい、大島はキレちゃいました(￣ロ￣lll)

　なんとか夏音を呼び出す事に成功した大島。
　そこで彼女は夏音に、「小島をふるなら、もっとキッパリふれ！」と激怒の忠告。
　夏音は、小島からの電話やメールが減り、無理して付き合っているのだと思いこんでいたそうで、彼女自身がフラれたと思ってたそうです。
　そんな夏音に、大島は、あの花火での一件を話す。
　花火を一緒に見ていたが、わざと夏音に見られやすい様にアピールなどをしていたものの、その間もずっと夏音の事ばかり話し、指輪も大島が自分から言い出して買うのを手伝ったが、大島が選んだのではなく小島が嬉しそうに選んでいたのでした―。
　なぜ、自分ではダメなのか！
　夏音よりもずっと自分の方が好きな事や人を好きになった事がない心境を嘆いて号泣する大島に、夏音も人を好きになる気持ちを感じながら涙を流し、改めて大島に感謝するのだった。
　大島は、夏音の言葉によって少しは元気が戻ったみたいで、きっちりと恋愛の宣戦布告をして立ち去っていきました。
　絶対に負けないから。


　再び、ウリンの元にやってきたマリン。
　だが、その前に立ち塞がる様に、邪悪な力による結界が張られていて、先に進めなかったが……マリンの反応を知ったウリンは、マリンをその中へ引きずり込もうとする！
　だけど、そこへやってきたワリンとサムの協力もあって、なんとかひきずりこまれずにすんだものの、不安な気持ちが大きくなるマリンに、ワリンは「本当に助けたいと願うなら、少しは巫女としての力を取り戻そうとしろ！」と叱り付けちゃいます。
　だけど、マリンには、巫女の力が戻るにはどうしたらいいかわからない様子。
　結局、ワリンの薦めで、夏音がいる地上へ戻るしかなかった―。

　闇の繭に包まれるウリンは、もうすぐ、自分が強くなればお姉ちゃんが迎えに来てくれると思っていたが、マリン達のやむをえない退却を知って、ますます悲しみの底へ堕ちていく(￣口￣;)!!!
　思い人は去り、もう誰も来ない。
　ウリンに語りかけるセドナに、ウリンは「ひとりぼっちは嫌」と必死に自我を保とうとする。
　しかし、セドナの「誰も癒してはくれない……誰も」に、さらに闇の底へ堕ちていくウリンだった。
　次回のうみものがたりは、第9話『愛する心』です。


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