シュージローのマイルーム2号店

　そんな朝陽院に、1人の来訪者がやってきます。
　その人物は、アバンで言ってた人じゃないっすか(≧▽≦)
　そして、院長先生に呼ばれてやってきた夕月とのご対面―。
　その人物は、祗王天白 という名で、夕月の兄 だという。
　兄といっても、どうやら母親が違うだけの兄弟らしく、いろんないきさつを経て、なんとか夕月を見つける事ができたそうです。
　そんな罪滅ぼしって形で、東京で一緒に暮らさないか と話をもちかけてきました。
　子供たちの事を考えると、夕月は即答できる訳がなかった…。
　無論、その情報は、鳥を介して十瑚と九十九の姉弟の耳にも届きます…。

　少し考えさせてくれませんか。
　そう言って、外に出て考える夕月。
　確かに、兄がいた事は嬉しいし、今まで自分が生まれてきた意味を探してた彼にとってはいいかもしれない。
　しかし、院にいる子供たちは自分を必要としてくれているとも考えた―― その時!!
　それは逃げよ！
　あなたは、自分のなすべき事から逃げてるだけ！
　なんと、彼の内なる声が彼に聞こえてくる。
　夕月の様子がおかしいと見た十瑚と九十九ですが、内なる声に反発するかの様に「違う！」と叫んだ夕月の無意識の力が少しだけ爆発してしまい、子供たちが作ったビー玉のイヤリングや院の窓ガラスを割ってしまったのだ!!!
　泣き叫ぶ子供たちを、急いであやしていく院の保母さんたち。
　その姿を見て、呆然と立ち尽くす夕月。
　その様子を見た十瑚と九十九は、本当は力が完全に覚醒する前に、今すぐにでも彼らの元に来た方がいいと言うのでした…。

　夕方、いづらくなって朝陽院の外に出た夕月を見かけた奏多。
　彼は、夕月と祗王天白の2人が会話をしていた間、院長からの電話を受けてやってきたのですが、彼が出て行くところを見かけて追いかけ、歩道橋のところで夕月を捕まえる事ができた。
　いきさつは聞いている上で、ゆっくり考えればいい事や落ち着くまで自分の家にいてもいいと優しく言葉をかけてくれるんですが、彼にまで心配をかけてしまってた事に謝罪をして、その場を去るだけでした…。


　翌日、ガラスを割ってしまった夕月。
　朝陽院の子供たちに謝りますが、子供たちから見たら『なんで謝るの??』って感じになるのもわかります。
　そして登校中にも自然と声をかけられまして、宇筑の事なら…って、もう宇筑株急落しまくりです。
　そんな彼を、妬む様な表情で見守る宇筑。
　自分と同じく親に捨てられた分際で、なぜ周りの人間は夕月だけがちやほやされてるかとムカついてまして、そこに謎の声が聞こえてくる。
　もう夕月に同情されたり、見下されたりするのはまっぴらだと、謎の声に返答する。
　力が欲しい。俺に、力をくれ！
　彼の歪んだ願いと共に、なんと首筋から異様な黒っぽい広がっていく―。
　こうやって、彼も悪魔の力を得てしまったんですね…。

　異様な姿はしてるも完全に具現化してない悪魔たちを退治していく九十九と十瑚。
　九十九は銀色の銃で、十瑚は銀色の大剣を武器にしているんですか…。


　登校した夕月は、自分の下駄箱を開けて見ると、そこには手紙が!!
　周りの女子高生はラブレターとか言ってますが、またもや脅迫状っぽい???
　どんなのが書かれてると中身を見る前に、一足先に登校した宇筑を見かけると、教室で昨日の事を謝ろうと彼に触れようとする。が、彼がとった行動は「触んじゃねぇー！」と手を払う。
　その時に、再び彼の力が発動し、これであの脅迫状の犯人が宇筑の仕業だったと確信してしまう。
　それだけでもショックな彼なのに、宇筑は容赦なく暴言・失言を吐きまくった挙句、なんと耳元に囁く様に「お前なんかいらねぇんだよ」と言ってその場から去ってしまう(￣口￣;)!!!
　精神的にトドメを指されてしまった夕月。
　またもや無意識に力を発動させてしまい、教室中の蛍光灯を割ってしまう…。


　雨の中の人ごみを避ける様に街を走る夕月。
　今の彼の心の中には、ルカに会いたい気持ちが…。
　なぜか川岸にうずくまってしまうんですが、そこにルカが静かに現れまして、これでなんとか夕月の不安な気持ちは少しずつ退いたみたいです♪　
　それは、別の場所で悪魔退治をしていた九十九も感じ取りましたが…。

　夕月は、自分の能力が強くなって止められない、友達を傷つけたくないと寂しく弱音を語る。
　宇筑にかまうのは、友達だから。
　彼が夕月に手を差し伸べてくれたのだけど、その時に力が発動してしまい……宇筑の過去を知ってしまったそうです。
　だけど、ルカから見れば、夕月にはまったく非がなく、逆に宇筑は現実を見るのが嫌で、他人を攻めて逃げてるだけだそうです。
　それでも友達だからと信じる気持ちを捨ててない夕月でありました…。
　複雑だな、人間ってのは…。


　雨が上がり、とりあえず家路につく2人。
　ルカは夕月に『ゼス』と名乗る…。
　ところがそんな2人の前に、悪魔－デュラス－の大群 が姿を現してしまう(￣口￣;)!!!
　ルカ1人なら始末も可能みたいですが、夕月を抱えてる為に戦える状況ではなく、簡単に隙を突かれてしまう!!
　でも、2人の大ピンチを救ったのが、九十九と十瑚でした！
　どうやら2人の武器は、装着してる指輪から出してるみたいですね(≧▽≦)

　彼らも、君と同じ祗王家の人間だよ。
　夕月の前に、再び天白が現れる。
　でも、ルカも祗王家の者でないらしく、事情がかなり複雑みたいです…。
　どうやら、強力な特殊能力をもつのが祗王家の特徴だそうで、夕月も今後もさらなる力に目覚め、そして自らの力に恐怖すると、このままいけばって形で天白が断言しちゃいました。
　普通の高校生……とは言い切れない状況に陥った夕月。
　そんな彼に、自分らのところに来れば、その力に関する知識やコントロール、今起こった現象への大勝方法などすべてを教えると語りかける天白。
　それが君にとって最良の道だよ、夕月。

　時は急速に進み始めていた。
　それでもまだ今までの日常を送れると思っていた。
　この時までは…!!

　次回の裏切りは僕の名前を知っているは、第3話『ワルプルギスの夜』です。


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