シュージローのマイルーム2号店

　集が連行されたのは、GHQ第四隔離施設。
　そこの取調室で、嘘界からの尋問を受けた集。
　出されたのは、葬儀社リーダーの涯の姿の写真、そして―― 涯と集の密会画像!!
　もちろんこれは、谷尋からの進呈 でして、集は改めて怒りを感じつつも、必死に耐え続ける。
　そこで嘘界は、なぜこの様な人物と会ってるのかと質問すると、集は ガイに聞いてください！と呼び捨てで返答してしまうポカをやらかしてしまいました(＞＜)
　これにより、嘘界には 集はクロ と認識させてしまい、護送車で言ったとおり、すべてを吐き終えるまでは出られない事を改めて警告しました。
　その上、ここでの食事はソフト麺だそうで、嘘界は給食以来、初めてそれを食べたが、不味かったとの感想を述べました。

　もちろんこの後に、修一郎へのご報告タイム♪
　嘘界は、葬儀社に関与した容疑で集を拘束した旨の報告映像を提供した上で、集をクロと断定!!!
　でも、今の彼がパズルの穴埋めにしているのは―― リーダーの涯を呼び捨てにしてる上、テロリストにありがちな思想に固まった感じがない事から、単なる葬儀社の一員ではないという 『謎』の部分 でした。
　とりあえずは、嘘界からの報告はここまで。
　次に、修一郎から嘘界への通達報告になりまして、今から7分前に色んなニュースポータルに一斉送信された涯率いる葬儀社からの犯行予告を、嘘界に見せつけました。
　明日、葬儀社はGHQ第四隔離施設を爆撃する。
　抵抗は無駄だ。
　我々は必ず『同志』を救い出す！
　涯からの犯行予告の映像を見た嘘界は、涯と集の密会画像が頭にのぎった瞬間、何か悪辣な策を思いつく。


　それから数日後。
　状況が一変したという名目で、ソフト麺を食べようとした集を目の前に連れてこさせた嘘界。
　どうやら、すべてを話す という訳で、ローワンに手錠をあえて外させた上で、一緒に車で施設の外へ外出する事になりました。
　もちろん、外は、葬儀社の襲撃に備えての厳戒態勢でありますが、当然ながら、ここに葬儀社が襲撃するなど集の頭の中にはまったく入ってません。

　連れてきたところは、隔離用の病棟。
　ここに、谷尋が集を売った理由がここにある という。
　中毒患者ではなく、シュガーという売人の愛称で『ノーマジーン』を売っていた谷尋。
　あの日、封鎖されていた六本木に行ったのは、ノーマジーンの取引の為で、谷尋にはお金が必要だったという。
　なぜ、お金が必要なのか、それは――― 弟の潤の医療費！
　潤は、ステージ4まで進行したアポカリプス患者の1人で、ほかにも多くのステージ4の患者たちが治療を受けているというのだ。
　谷尋は、そんな弟を助けようと、売人をしてまでお金を稼いでいるのだ。
　ついでに、この隔離用の病棟は、不慮の事故やワクチンが体質に合わずに発病してしまった人々を救済するための最先端の施設だそうな。

　場所を施設の一室に移して……嘘界は、10年前のロストクリスマスにより狂ったこの国を、GHQが開発したワクチンでかろうじてウィルスが押さえ込む事に成功し一定の秩序を取り戻したものの、自分たちは必死に守ろうとしている秩序を乱そうとする葬儀社などのテロリストたちや未だに残るロストクリスマスの傷跡と今も戦い続けていると告げた上で、なぜ集みたいな賢い少年が葬儀社に手を貸し、GHQの善意を踏みにじろうとするのかと、これでもかというくらいに語りまくる。
　でも、集が見たのは、GHQが一般市民を無差別に殺害する光景で、これが善意なのかと反論するが、これこそが嘘界にとっては釣り針に食いついてきた魚も同然とばかりの策でして、義務付けられてる低的なワクチン接種を拒んでるフォードの住民は非登録民かつ感染の温床だし、それに葬儀社に殺された兵士もまた、故郷のある身で異国の地で死にたくなかったと思わないかと、言葉巧みに集の心を揺さぶり惑わしていく。
　その上で、葬儀社が市民の大量虐殺犯を解放しようとしている旨の生命を集に暴露し、涯が言ってた『同志』は集ではなくて、スカイツリー爆破事件の犯人である城戸研二だと断言し、コツとして『自分を信じろ』という人間は100％ウソをついてるから気をつけなさいと、涯と集の間に楔を打ち込もうとする一言を言葉巧みに語りだしました。
　嘘界の言葉に迷いを余計に強くする集。
　そして嘘界は、涯と一緒にいる時に『青・青・赤』の順に押したら、自分たちが葬儀社にふさわしい罰を与えに行く為の発信機を集の前に提供し、いのりの名前を出して、彼女もまた涯に騙されてるでしょうから、集が拒むのならば彼女に頼まなければならなくなると告げ、集の迷いを余計に深めていく。

　同じ頃、いのりは、自分のWeb動画の歌を一緒に歌いながら、ふゅーねるに「どうして私、寒いの」と寂しく語る。
　シュウなら知ってるのかどうかも含めて、それは未だにわからない状況です――。


　夕方前に、自分の牢に戻ってきた集だが、そこへ弁護士との接見の連絡が入る。
　弁護士との接見場所となる特殊な面会室で対面した、明るい口調の弁護士メイスン。
　一応、集の母親の依頼を受けて弁護を担当するって事なんですが、集は一目でその人物が涯だと判明しました。
　もっちろん、このままの姿という訳ではなく、付け髭にメガネ、髪を少し後ろ目に流して髪留めをするなどの軽めの変装だけど、集は一目ですぐにわかっちゃう程ですよ(；一_一)
　涯は 丁寧な言葉使い でツグミにメインシステムへのハッキングを指示。
　ツグミも、リアルな面会室に虚像の面会室のモニター映像を重ねた上に、面会室のカメラとマイクを潰したりして、監視室の者たちに虚像の映像を見せ付けるハッキング行為を執り行いました。
　これにより、映像での偽装工作は成功＆完了♪
　いやあ～、中村悠一さんの微妙すぎるくらいの、シリアスとプチギャグ口調の高低差はなかなか乙っすね♪

　偽装工作が終了したところで、涯は集に、この施設の地下独房に囚われている城戸研二の脱獄の手伝いをした上で、彼のヴォイドを取り出す様にと指示をするも、嘘界に唆されて迷ってる集は、これを事実上の拒否＆涯が何の為に戦ってるのかと逆に質問をしてくる。
　突如の質問に不思議がる涯。
　でも、その間にハッキングによるシステムダウンによるトラブル発生のわずかな隙を突いて、涯の作戦が問答無用に開始される!!!
　涯は質問に答えるよりも先に、作戦の参加をするか否かの選択を集に求めさせる！
　即効で迫られる選択に、何が正しくて何が間違ってるのか、余計に迷ってしまう集。
　だがその時、思いもよらぬ事態が発生！
　なんと、涯から待機を命じられてたはずのいのりが、涯の命令を無視して単独で施設への侵入を開始したのだ!!
　それはもちろん、集を助ける為 でした。


　順調に進んでたはずの作戦が一転、いのりの単独行動に加えて、集もこの場から逃走により、作戦のプランが一気に大幅すぎる程に変更を余儀なくされてしまう。
　目的である研二の奪還は涯自らが行い、エンドレイヴに乗った綾瀬は外から飛び越える様にして施設内に突入し、逃げている集を救助。
　まあ、綾瀬からしたら、集がいのりを唆した という感じにしか見えませんが。
　でも、室内にも待機してたエンドレイヴとの戦いに余裕がなくなり、綾瀬は集を下ろして応戦。
　そんな折、集の目の前に、涯の協力で退路を破壊して下の通路に落とした城戸研二が来まして、集は何の躊躇もなく彼のヴォイドを取り出す事に成功する!!!
　そこへエンドレイヴが集に襲い掛かりまして、研二のヴォイドである銃をそれに向けて放つと、エンドレイヴは、上空に向けて浮かび上がっていき、集もこれで、彼のヴォイドが重力制御ができるタイプだと理解する。
　おかげで、なんとか戦える状態にはなったが、やはり敵のエンドレイヴの数は多すぎて苦慮してしまう。
　そこへいのりが遥か上の吹き抜け部分から飛び降りてきまして、集は急いで研二のヴォイドの力で周りにある物質を重力制御して浮かび上がらせると、水滴や水しぶきとかを踏み台にしながら飛び上がっていき、ついにいのりとの再会を果たす♪
　ねえ、いのり。
　キミを、信じていいかな!?
　いのりはこの言葉に了承。
　集も、いのりの体からヴォイドを取り出しにかかる。
　無論、その時を狙撃しようと兵士が待機してましたが、施設の所長から手出し無用と言われていた嘘界が、兵士を背後から銃弾を脳天にぶち込んで殺害し、その模様を喜びに満ちた表情で眺める♪
　そして、王の力の剣を取り出した集は、浮かび上がってるエンドレイヴたちを次から次へと瞬殺していき、施設の内部を完膚なきまでに破壊しつくていきました。
　言うまでもないが、破壊したところは隔離用の病棟ではありません!!!


　いのりをお姫様抱っこをし、気絶した研二を引っ張って涯がいるところへやってきた集。
　お前はどうする!?
　来るのか、それとも戻るか!?
　これには、集は答えを出すことができない。
　涯は、そんな集に対し、こう告げる。
　決められないなら、俺を信じろ！
　すべてを俺に預け、ただ俺の命令に従え!!
　ある意味では、まっすぐな涯の言葉。
　これには、集も自分も一緒に行くと、この場で決意を語る。
　こうして、作戦を終えた涯や集たちはこの場を後にしていくが……でも、嘘界に渡された『発信機』は、その場に捨てず、自分のポケットの中にしまって涯の後を追っていきました。

　次回のギルティクラウンは、第5話『訓練：a preparation』です。


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