シュージローのマイルーム2号店

　逃走したイチカは、道を歩いてると柑菜とバッタリ出くわす。
　もちろん、撮影時間が過ぎてる事を伝える柑菜だけど、イチカの足元が靴下のままで汚れてる事や表情が暗いのを見て、すぐに気が気じゃない状況だというのを察知する。
　そこで柑菜は、イチカがヤバイ状況に陥って自分の星に帰還しないといけないという事情を耳にする。
　イチカ自身、とても逃げ切れる相手じゃない上、無理に地球に残る行為をすれば大変な事態になってしまうから、ここはおとなしく帰還した方がいいという感じの気持ちを吐露。
　すると柑菜は、海人を残して宇宙に帰るんだ!?と、怒りにも混ざった様な感情を表に出しながら反論する。
　好きな人と一緒にいる事、諦めるんですね!!!
　そう言いながら、涙ぐむ柑菜。
　そして、そんな簡単に諦める様な気持ちで、その程度の気持ちで海人と付き合っていたのかと、まるで、自分がどんな気持ちで海人が好きな気持ちを諦めたのかという思いをしながら、泣きながらその場から走り去っていきました。

　海人とイチカを捜しに行った柑菜も、突然どこかに行った檸檬がいなくなり、待ち合わせ場所には哲朗＆美桜だけが残っていた。
　やけ気味に語る哲朗とは対照的に、美桜は『ちょっとラッキーかな??』と少し嬉しい気持ちになる。
　哲朗も満更でもない感じで、少しいいフラグが成立し始める――― と思いきや、そこへ不機嫌全開の柑菜が戻ってきて、いきなり撮影道具を手にしてそのまま立ち去ろうとするわ、イチカが宇宙に帰るから撮影は中止と、かなりヤケになってしまう。
　それを聞いた哲朗は、海人を残してイチカが行ってしまうという展開でいいのか!?と反論。
　もちろん、柑菜の本当の気持ちは、いい訳ないでしょ！という事でした。


　一方、村の高台から景色を一望しながら、景色の美しさを堪能するエミカ。
　その景色を見て、どこか懐かしいという気持ちがあふれ出したみたいで、海人もイチカから聞いた事をエミカに話す。
　ところが、そのイメージは、実はエミカにもある というのだ。
　あくまで、エミカの仮説としてだが……イチカや彼女の先祖が『遺伝子データ』としてそのイメージを組み込み、自分たちは、先祖からそれを受け継いだのをただ引きずられてるだけだという―― その意味は、未だにわからない。
　しかも、エミカもこの星をスキャンしてみたが、そのイメージとピッタリのところは見当がつかないという。

　さらに言えば、海人がイチカの為にここまで想ってくれてるのはわかるが、やはり一緒に宇宙には行く事ができないというのだ。
　理由は、地球の開発レベルはFの住人 だから。
　海人の希望がかなうには、地球が恒星間航行ができるレベルの技術を得た上で宇宙人と接触し、さらに銀河連盟加盟を果たす という、これだけで地球時間であと何百年か経過しないといけないというのだ。
　通常ではそれぐらいかかるが、短期間でというならば、連盟法改正しかない というのは事実。
　イチカは連れて帰るわ。
　それが、あの子の為なの…。
　もう、これしか危機を回避できる方法はないという現実。
　打ちひしがれた感じの海人は、1人でその場を後にしていきました。

　彼が去った後、高台のベンチに座り、イチカにカレシができた事を実感するエミカ。
　損な役回りだと感じていたその時、檸檬が彼女の前にやってくる！


　夕方も深まり、一足先に海人の自宅に戻ったイチカ。
　そして、少ししてションボリしてる彼女の隣に、海人が立っていた。
　彼はイチカに、エミカとのいきさつを語った上で 一緒にいる方法を諦めてない と告げる。
　イチカも、柑菜に怒られた事を伝えた上で、不意に海人の左頬にキス❤
　まさかの展開に呆然としてしまう海人だが、イチカはどうやら、海人の元から去ろうという決意を固めていた。
　そして、彼から少し距離を離し、りのんを呼んでこの場から転移＆地球を去ろうとし始める。
　だがその時、哲朗＆美桜がりのんを捕獲＆口を塞いで動きを封じて参上しました!!!
　当然、柑菜も参上しまして、イチカが去ったら映画が撮れなくなるからと、ツンデレっぽく吐露(＞▽＜)♪
　もちろん、哲朗も美桜も、イチカにはここにいてほしいという思いだし、柑菜も同じ気持ちなのは事実。
　では、イチカの本音は―― それを聞いた彼女は、ついに本音を吐露する!!
　行きたくない、帰りたくない、離れたくない。
　海人くんが好きなの!!!
　彼女の本当の意味での、涙ながらの本音の言葉。
　それを聞いた海人も同じ気持ちで、イチカの手を取ると、彼女の為ならば、たとえ宇宙を敵に回しても守る事を決心する!!

　なんとかイチカの本音を聞く事ができ、彼女が地球に残れる手段を考える海人たち。
　でも、どうすればいいのか、全然皆目検討がつかないという状況。
　するとそこへ、檸檬が参上!!!
　困ってる海人たちの為に、朗報を届けに来た というのだ。


　その夜、海人の自宅にて、檸檬が朗報の事について語りだす。
　その朗報とは、イチカやエミカのイメージにあったという『思い出の場所』を探して見つける事。
　それは、本当の意味で確率の低い唯一の方法 ではある。
　イチカやエミカの記憶の中にイメージとして残すという手の込んだ行為をしたのだから、イチカたちの技術では見つけられない処置が施された可能性がある―― つまり、この地球に、イチカが来訪する以前より宇宙人が来た痕跡がある可能性があるというのだ。
　ならば、イチカが調べたデータと地球の地図と比較してみて、データにない場所が地図にあったら、そこがイチカが地球に降りる以前に地球人と宇宙人が接触していた証明にもなるだけでなく、同時に、地球が開発レベルFの惑星でなくなる。
　その助言をしてくれたのは、地球外の近くで待機中のエミカ でありました。
　だからといって、リミットは、捜索隊が地球に来訪する前！
　どちらにしても、時間との大勝負であるのは明白であります!!!

　そんな訳で、海人と哲朗とりのんが、深夜の役場の資料室に忍び込み昔のこの地の資料を自宅に持ち帰ると、みんなで、地図の1つ1つを巨大なパズルみたいに合わせて照合していく。
　結果、イメージによる植物の状況など色々な部分含みで、日本の信州地域 というのは限定できた。

　深夜4時を突破する程の作業になり、女性陣は休憩の為の仮眠中。
　海人と哲朗は、徹夜で必死に称号作業を続けていた。
　もちろん海人はかなり眠い状態だけど、イチカの為ならばと必死に作業を続ける。
　そんな彼に、哲朗が眠気覚ましに、柑菜に告った と白状する。
　結果は、言うまでもない無残なものに終わった が、だからこそ、海人には自分みたいに『自分の事ばかり考えすぎてた人間』にはなってほしくないと助言。
　さらに、沖縄に行った際に美桜に告られた事も暴露。
　これを聞いて、イチカが来てからの今年の夏は色々ありすぎたと笑い合いました(≧▽≦)

　一方、地球外の近くで行く末を見守るエミカ。
　やはり彼女もまた、イチカが自分の場所＆未来が見つかる場所である事を祈願してました――。


　数時間後、いつの間にか転寝してた海人と哲朗。
　しまったとばかりに慌ててしまうも、すでに女性陣が起床して調べモノをしてました。
　なんなら、私の膝で寝る??
　まさかのイチカからのアツイお誘いに、海人も動揺＆柑菜は嫉妬(●^o^●)
　そしてついに、美桜が 特定の場所 と思しき地点を発見!!
　後はそこへ転移………と思われたが、そこへエミカから非常事態を告げる『捜索隊来襲』の報が伝えられる!!!
　すでに、捜索隊が地球の近くに来ているので、イチカはりのんにその場所への転移を要望する。が、りのんが本当に転移の力を発動しようとしても、まったく発動する気配がなし！
　なんと、アンチフィールドが地球全土を包む様にして張り巡らされていたのだ(￣口￣;)!!!
　しかも、その場所へ行くにしても、電車でも3時間！
　これだけの時間の上に電車という密室状態だったら、1時間もしないうちに拿捕終了は確実!!!
　その上、拿捕の為に来るのが、この前、海人とイチカの前に出てきた救助ポット（今回は量産型）。
　本当の意味で、絶体絶命の状況 です(ToT)
　そんな彼らの元にやってきたのが、免許一通り取得済みの檸檬。
　こんな事もあろうかと用意してくれたみたいで、敵はイチカの生体反応を頼りに追跡するという性質を利用して、それを軽減してくれる羽織＆イチカの生体反応と同じものを発信する掌サイズの装置も進呈される！
　もちろん、これらのアイテムも エミカのご協力 であります♪

　これならば大丈……と思われたが、追っ手の救助ポット1体が襲撃をしてくる。
　しかも今回は、問答無用に牙を向いてます(＞＜)
　そんな訳で、哲朗が装置の1つを手にして囮になると申し出るが、美桜も哲朗と一緒に行くと発言。
　哲朗＆美桜は、車の後方に置いてるスクーターで一緒に乗ってスリリング下車し、道の分かれ道で海人たちの乗る車と別れた後に装置のスイッチを押して発動させると、海人たちを追っていた救助ポットが哲朗たちの方に追跡を始めました。
　そんな中、哲朗は後ろで彼にしがみ付いてる美桜に、2人で映画デートのお誘い を大胆告白♪
　彼からの返事に、美桜は笑顔で了承しました(●^o^●)
　こういうところで死亡フラグを引いたらヤバ――― ってところへ、新たな救助ポットが前方に迫り、2人が乗ったスクーターが崖下に落下してしまいました!!!!


　地図を頼りに、檸檬にナビゲートする海人。
　運転は順調……な訳がなく、再び新たな救助ポットが襲来。
　そこで今度は、柑菜が 大好きな海人の為 に、自ら囮を買って出る。
　もちろん、イチカの為ではないと断言しちゃいますが、それでも海人が好きな気持ちはまだまだ健在でしたか。
　走りながらの下車は危ないので、一度停車してから柑菜を下車して二手に別れました。
　3年後、死ぬほど後悔させてやるんだからァー!!
　幸せになれ、バァカーーー!!!!
　まるで最期の台詞みたいな捨て台詞を言いながら、柑菜は逆走の道を走ったりしてかく乱を行う。
　大人の年齢になってから勝負だーー!!みたいな台詞っすね。
　確かにメンツを見たら、柑菜だけが取り残され組ですからな(T^T)


　3人だけになった車内。
　檸檬は海人に、彼自身のカメラを手渡すと、これで撮影をする様に命令を下す。
　どうやら、このカメラに、ヒロインは敵の攻撃をかいくぐりながら目的地を目指すというシチュエーションを撮影させるつもりで、この映画のラストは神任せの一発大勝負を行わせる。
　確かに、これもまた映画作りの醍醐味ですが、かなりの命がけっすよ(＞＜)
　もちろん、檸檬も単に走らせるだけの車ではないみたいで、襲撃する救助ポットに撃退装置で叩きのめす!!!
　しかし、その先に仕掛けられてたフィールド展開により、車が横転してしまう。

　次回のあの夏で待ってるは、最終第12話『あの夏で待ってる。』です。


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