シュージローのマイルーム2号店

　自宅に戻った夏海は、リビングでPSPをプレイしてる大樹に夏休みの宿題をする様にと注意しながら、飲み物を飲む。
　ところが、誰かが階段から降りてきて、再び大樹に宿題をする様にと指摘してから出かけていったのだ。
　それはまさに―― 4年前の自分 だったのだ(￣口￣;)!!!
　何度も同じ事を指摘されて苛立つ大樹だが、出かけたはずの夏海が目の前にいる事に不審。
　夏海も驚きを隠せなかったが、なんとか必死に誤魔化して事無きを得ました―。

　一方の紗季も、驚愕満載展開に。
　なんと、自宅に戻った紗季の目の前にいたのは、4年前の自分 だったからだ。
　しかも、4年前の紗季は、目の前の紗季を不審者扱いにした上、ヌンチャクで彼女の足の先端部分などを徹底的に叩くわ、防犯用スプレーを吹きかけるわと、今と比べたら凶暴すぎる性格を発揮。
　まあ、今の時代を考えると、4年前の紗季の行動は十分わかりますがね!!!!
　まさかの反撃を食らった紗季は、たまらず外へ避難。
　そこに、4年前の夏海が通りかかりまして、一緒に自宅の中へ入って避難をしました。
　自宅で痛い目にあった紗季も、夏海と合流してようやく状況を理解するのでした―。

　もちろん、凛子と一緒に自宅に宿題の為に戻ってきた優香の方にも、同様の異変が発生してました。
　2人が一緒に優香の母親に挨拶をしてたら、その母親の後ろから 4年前の自分たち が走って玄関へ向かっていく場面に遭遇しまして、まさかの展開に優香たちも呆然としてしまう。
　ここは、凛子が自分の従兄妹と誤魔化して事無きを得たものの、こちらも原因がなにか理解したみたい。


　4年前の時は不思議に思ったが、今ようやく繋がったって感じの夏海と紗季は、外出をした4年前の自分たちの後を追跡しながら様子見。
　もちろん、別行動の優香と凛子も、4年前の自分たちの後を追跡してる最中でして、夏海たちのところ連絡を入れる。
　優香からの連絡も含めて出た結論は、4年前の自分たちがこちらの次元にやってきた事!!!!
　先程、自分たちがお石さまにあの願いが、こういう形で現実化してしまったのだ。
　その上、4年前の自分たちは、ここが今から4年後の下田だという事実を知らない!!!!
　夏海たちは、4年前の自分たちが何をしでかすか分からないからという事から、しばらく見守る事に―。

　追跡をしてる間に、徐々に思い出していくあの時の記憶。
　きっかけは、雑誌に書かれていた幽霊ホテル特集の記事内容から だった。
　でも、凛子は幽霊が苦手で、優香もため息交じりで語るけど、2人の反応を見た夏海が幽霊退治に行こうと提案し、紗季もすぐさまそれに同意したのだ。
　もちろん、このままでは歯が立たないって事で、各々で武器を持参して駅前に集合という事に。
　優香も前から作ってたペットボトルロケットを、凛子は神社の札を持参……ってか、小学4年生4人が、下田の駅前で色んな道具をそろえて並びいれてたら、一般市民から不審がられるのでは???
　そんな中、4年前の紗季が駅前の周りの景色に違和感を感じるのだが、幸いにも4年前とはそんなに変わり栄えのない駅前だった為、疑問をすぐに消して4年前の夏海たちと一緒に目的の幽霊ホテルへ出発開始。
　様子見をしてた夏海と紗季の元に、優香と凛子も合流したところで……本格的に追跡再開♪

　ファーストフードを食べ終えた4年前の自分たちを追跡する現在の夏海たち4人だが、その時、偶然ながら仕事関係の人と一緒に歩いていた夏海の母親とバッタリ遭遇してしまう。
　しかも、対岸の歩道に4年前の夏海たちが歩いてるのを母親が見つめそうになったので、現在の夏海たちが体を張って目隠し☆彡
　おかげさまで、4年前の夏海たちと母親との最悪の対面は回避され、台風がこちらに来てるから早く帰る様にと通達されて別れるのですが、実は4年前の夏海たちも母親の存在に気づいていて、大急ぎで車の陰に隠れてました。
　これでますます、急いで行く必要が出た4年前の夏海たち。
　だが、彼女らは現在、下田に台風10号が来ている情報を全然知らない状態なのだ!!!!
　でも、自分たちはこうして無事でいる―― その答えは、凛子が吐露する。
　幽霊に助けられたから―。
　紗季はそんなのいるはずがないと答えるも、夏海はそれを聞いて思い出した様に、幽霊がいたと吐露する。
　何がなんだか分からなくなってきた、あの日の状況。
　でも、ここで考えたりしても仕方ないので、現在の夏海たちは先回りして幽霊ホテルへ赴く事にしました。


　台風が来ようとしてる最中、危険な波際の道を通って目的地へ進んでいく4年前の夏海たち。
　そしてついに、目的の幽霊ホテルに到着した彼女らは、内部の扉を開けて中へ入り懐中電灯1本を頼りに慎重に奥へ進んで行くが、先の方から足音が聞こえてきたのを聞いて、足を止めて奥の方へライトを向ける。
　そこにいたのは、先回りしてた凛子。
　でも、4年前の夏海たちは女の子の幽霊と勘違いして、全力疾走で逃走。が、4年前の凛子だけは途中で転倒して置いてきぼりを食らってしまい、4年前の夏海たちと逸れて迷子になってしまう。
　凛子も、まさか4年前のあの幽霊が4年後の現在の自分だったとは思わなかったでしょうな。

　必死に逃げたまではよかったが、凛子を置いてきぼりにしてしまった事実に気付いた4年前の夏海たち。
　すると、迷子になった4年前の凛子の悲鳴が聞こえてきたので、急いで助けに向かう。
　実際は、逃げ遅れて迷子になった4年前の凛子を助けようと現在の凛子が近寄っただけなんですが、すっかり恐怖で怯えきってる4年前の凛子は、間違って持ってきたある紙を現在の凛子に投げつけて応戦。
　そこに、現在の夏海たちが駆け寄ってくるのだけど、4年前の凛子の怯えは最高潮に達してしまう!!!
　するとそこへ、4年前の夏海たちが、ヌンチャクやネズミ花火で反撃して4年前の凛子を救出＆ペットボトルロケットでトドメを刺そうとしてきたのだ。が、そのロケットは不発で、なんともなかった―― と思ってたら、後からロケットが発射され、現在の夏海たちは急いでこの場から退却して部屋の中へ逃げ込む。
　ところがその部屋へ逃げ込むというのが失敗で、4年前の紗季が、部屋の外側にある出入り口の引き口にヌンチャクをかけて封鎖し現在の夏海たちを部屋に閉じ込めてしまいました(￣口￣;)!!!
　4年前の紗季は、現在の紗季を泥棒扱い。
　なぜなら、家の中にあった引越し準備のダンボールの数々を、泥棒が盗もうとしてたと勘違いしたから。
　確かに、4年前の紗季からしたら、4年後に下田を離れるって展開は考えもつかないでしょうな(＞▽＜)


　4年前の紗季により、完全に部屋に閉じ込められた現在の夏海たち。
　まあ、これで凛子以外の4年前の自分たちが 意外とヤンチャ だった事が発覚したところで、凛子が自分たちがここに来た本当の意味を思い出す。
　きっかけになったのは、4年前の凛子が間違えて持ってきたある紙―― 手作りのチケットでして、自分たちが入った部屋は、ホテルの一室にある大きなステージがあるイベント会場使用の場だったのだ。
　現在の夏海たちも、今は廃墟と化したホテルのステージを見て思い出した。
　のど自慢大会で優勝した後、このステージでコンサートを開催したいと思って、凛子が大量の手作りチケットを作ったそうな。
　これだけで、凛子の中の人の本気度がよくわかりますね【オイ！】
　そんな折、優香がこの部屋にあるステージの上に立ち、自分の好きなフォーシーズンの歌を熱唱し始めたので、現在の夏海たちも一緒になって歌を熱唱し始める。
　当然、この歌は、4年前の夏海たちにも聞こえ、手作りチケットを手にした際に会話を思い出す。
　自分たちの“4年後”の事を――。

　4年前の夏海たちは、外の天候が雨模様に変化したのを見て、自宅に帰ろうとし始める。
　現在の夏海たちも、外の天候を見て台風が接近していると見てその場から去ろうとするが、それよりも4年前の自分たちの行方が気になり、優香が思い出した記憶を頼りに捜しに行く。
　優香が思い出したのは―― ヤバイわ！
　それが意味するのは、海沿いの道を通って帰宅の途についた事を意味していた。

　4年前の夏海たちは、ようやく台風が下田に接近している事を知るも、急げば大丈夫とばかりに海沿いの道を通っていた。
　だが、そこは海が間近にある上に波も高くなっている状況。
　それでも先へ進む4年前の夏海たちだが、そこへ高くなった波が押し寄せてきて、彼女たちの足を浚って海へ流そうとしたのだ。
　なんとか、4年前の夏海・紗季・優香は無事だったが、凛子が波に少しだけ浚われ波打ち止めの岩にしがみ付いてる状態になっていて、3人はすぐに4年前の凛子を助けに手を差し出そうとするが……そこに第二波がやってきてしまい、今度は4年前の夏海を残して残りの3人は波に浚われてしまって海に転落寸前の危機に陥ってたのだ。
　残された4年前の夏海が手を差し伸べて3人を助けようと4年前の紗季の手を取ろうとするが、小学4年生の女の子の腕力では引っ張れる力はなく、4年前の夏海と紗季の手がするりと離れていってしまう。
　まさに絶体絶命の危機――― になろうとしてたその時！
　4人を捜していた現在の夏海たちが助けに来てくれまして、3人は事無きを得る事ができました♪


　4年前と現在の2組が一緒になって停留所に到着したところで、台風は中心を過ぎ天候も少し回復。
　4年前の夏海たちは、助けてくれたことにお礼を述べる。
　もちろん、10歳の自分たちには、今の現在の自分たちは何者かはわからない。が、それはいずれ知る時が来る。
　そういうと、4人は願いが叶えられたかの様に、その場から消失して行きました。
　消えたのは、4年前のではなくて、現在の4人が！
　それを見た4人は、現在の自分たちの事を 幽霊 と思ってしまった。
　それだけでなく、4人のケータイに親からの着信が何度もあったそうで、しっかり親から叱られたのは言うまでもありませんでした。
　その後は、4人ともに親にかなり怒られた上、風邪を引いてダウンしてしまったせいで、あれは夢だったんだと思う様になったそうな。


　ようやく事実を思い出せた4人。
　4年前の有耶無耶がすっきりしたところで、停留所のバスに乗って帰宅の途につく。
　どうやらあれ以来、夏海は幽霊嫌いになったそうで♪
　手作りのチケットも事実上、戻ってきたところで、優香から重大発表が！
　実はアバンで、夏海たちに見せようとしてた封筒の中の手紙を取り出しまして、そこには、アイドルオーディションの4人組の書類を送付してみたら、1次審査を通過した事が記載されていました☆彡
　まさかの展開に、夏海たちは驚きを隠せませんでした。
　受けてみない、最後の思い出作りに!!

　次回の夏色キセキは、第11話『当たって砕けろ!東京シンデレラツアー』です。


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